うちのコめいは、外猫暮らしの経験があります。
おそらく、2歳くらいで保護されるまでは
ずっと野良猫だったわけではないかもしれないけど、
外にはずっと出ていたのではないかと。
網戸が外れないように内側に立ててある金網。
これがあれば出ないんだと誤解されたようで、
猫と暮らしたことがないヒトなら、そう思うよなー。
猫くらいの大きさのわんこさんや、ニンゲンの子どもなら止められるけど。
影からわかるように、高さは60センチくらいしかありません。
猫にとっては、お茶の子さいさいの高さ。
雨の中、外に出ためいはそんなに遠くに行くはずがない。
1ブロックの中に絶対いるはず。
小さな声で、穏やかな声で、
「めいめい、ごはんごはんよー。」とつぶやきながら
階段の影や、物陰を見ていくと、何度もめいの姿を見かけるのですが、
その度に目が合い、そして離れて行ってしまいます。
午後遅くになると雨は上がり、急速に晴れてきたので
後のポケットに、めいを確保した時に使う洗濯ネットとおやつとまたたびを入れて
何度も見かけたところを、30分くらいの間隔を置いて
名まえをつぶやき歩きます。
4、5回目に見かけた時は、甘える声とシャーを繰り返し
このコも混乱しているんだと、おやつを見せるだけにして
苦しい気持ちで、その場を自分から去りました。
めいは、自分からなでてー!と来た時じゃないと、
触ろうとすると逃げるコです。
外で、捕まえようとしても、絶対パニックを誘発するだけ。
家に戻り、飛び出した窓を見ていると、めいが植栽の向こうの塀にやってきました。
ずっと泣いています。
でも、外には材木が積まれ、家の中も床も天井も剥いで全く変わってる。
警戒はゆるまず、持久戦です。
モカが呼んでも、ダメ。 お隣のわんこに吠えられ、元の木阿弥に。
モカを別の部屋に閉じ込め、
缶詰を目の前で開けて、部屋の奥にお皿を置き、窓を開け放ちます。
気になるけど、それでもなかなか入ろうとしません。
上半身が家の中に入った時に、確保しようとそっと動かした私の腕に反応し、
飛び下がってしまって、最初からやり直しに。
視界に入らないように。捕まえられちゃう!と思われないように離れます。
じりじりと部屋の中に入り、見たことない資材やむき出しの床を確認しています。
めいがダッシュで戻るよりも、私が行動を終える方が絶対に速いはず、と
自信を持てる距離をとった時に、一気に窓を閉めました。
身柄、確保です。
退路を断たれためいは、野良猫に変身して
今までとは声を全く変えて、叫び続けました。
窓にかじりつき、暴れました。
かわいそうですが、お皿に置いたごはんも片付け、
モカと別の部屋で、めいの気持ちが落ち着くのを待ちます。
1時間以上は叫んでいました。
モカも怯えるほど、大きな別猫のような声で叫んでいました。
落ち着きを取り戻し始めたのは、3時間後くらい。
4時間くらい経ってから、ごはんを食べ、
あ、トイレここだ、と気がつき。
モカも、あちこち閉じ込められ大きな音に震え、疲れ果ててました。
私も、疲労と安堵で気絶。
明け方、ふと目を覚ますといつものように布団の端でめいが寝ていました。
ほっと胸をなでおろし、しあわせな2度寝です。
めいを脱走させたのは、2回目。
その度に課題を見つけて対策してきたつもりだけど、
いつも意表を突かれます。
またひとつ、教えてもらって前に進みます。
あらよっと! またこんな姿見たいな♪
今日も、お立ち寄りくださいましてありがとうございます。
それではまた。
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