私たちの寿命は長くなった。
ニンゲンも。飼い猫も。
赤ちゃんの死亡率が下がって、の
寿命が延びる時代は終わって
人生百年時代だと。
めいめいもシニアには見えないよね。
二十歳から働き始めて還暦でリタイアし
百年の人生だとすると
働く時間とリタイア後の時間とが
40年ずつで同じになっちゃう。
現役でいる時間を長くしないとな。
仕事に行ってくるね。
なるべく早く帰ってくるよ。
医療が発達して
病気の苦しみや辛さが遠のいたのは吉報ね。
自分もこの体を使い始めて半世紀を越えて
ちょっとガタが来ているのを自覚してます。
おかーにゃんダイジョブでしゅか?
ダイジョブよー。
老いの先にあるもの。
それは死んでいくこと。
私はどんな人生の終わり方をするんだろう。
もちろんそれは誰にもわからない。
めいめい?ばぁちゃん顔になってるよ!
ゆっくりと老いて枯れるように逝くのなら
成長してきたのと同じ角度で降りていく?
もっと急かな?そうだよね。
良い生の先に、良い死があるらしい。
モカっちもじぃちゃん顔になってるよ!
ほっといてくれニャいか。
猫たちの最終章も私の手の中にある。
いくら新薬ができて寿命が延びても
託す人がいても、遺産を遺せても
飼い主が変わることほど
うちの猫たちにとって酷なことってないかも。
お引越し?お断りでしゅっ!
それでも、私の終わり方は誰にもわからない。
先を行く人から学ぶ
それに尽きるのかもしれません。
生まれること、死んでいくこと
正反対のことのようだけど
本当は同じことなのかも。