2023年3月8日水曜日

思い出語り

 

哀しみの沼の底に沈んだままに
あっという間にひと月も経ってしまいました。

おかしゃんボクが見えニャいの?
見えないよー。
でも目をつぶったら見えるよ。

見送った時は、ちょっとホッとした気分で
これで痛みや苦しみから解放してあげられる
そんなことさえ思ったのに。



ちゃとらの子猫がうちを訪ねてきたのは
2009年の5月のことでした。

まだニャーくんも15歳だったけど健在で
子猫の大きな呼ぶ声に、
ニャーくんも窓際で大騒ぎ。
わかったから!見てくるから落ち着いて!と
玄関を開けたら、そこにボロボロの子猫が。

保護後、治療を受けた後でコレですよ。

どこからそんな大きな声が出るの?って。
ママとはぐれちゃったの?
いっしょに探そうか?
抱き上げた時の軽さはまだ覚えてる。

よく見れば、目やにで目はふさがり
鼻水で顔とお手々はガビガビ。
毛は薄く、ノミが体を這っているのが見える。
でも声は大きくて。
ママ猫はどこにもいなくて。うち来る?

このころのトイレはA4サイズのトレーで


これがモカとの暮らしの始まりでした。




ニャーくんはFIV(猫エイズ)キャリア。
15歳と高齢で、腎臓も悪い。
一緒に過ごせないし…。と隔離して
猫風邪がおさまって来た頃に
会わせてみたら、けっこううまくいって。


奇跡のような必然だったなー。


出張ばかりだったその頃の仕事とモカが
「キャットシッター」に出会わせてくれた。

今のこの道に続いているんだな。

めいめいとの縁もモカが結んだもの。


ずっとモカは、我が家の太陽で
ニャーくんが去っても
めいめいが舞い降りても
みるちんが登場しても
ずっとずっと太陽だった。



お昼寝から目が覚めると
おかしゃんどこ?と探して
走って来て、ここに乗りたい、と
お膝を手でポンポンしてから乗ってきて
抱っこ!と必ず左肩にしがみついて
パンパンしてー!と縦抱きしたまま
手のひらが痛くなっても腰パンパン
もっと!もっと強く!とせがんで
モカの歌を歌いながら腰パンすると
喉をグーグー鳴らして…。



いつかは見送らないといけない。

旅立つ時は、楽しかった!じゃまたね!と。
うん、また後でね、と。
それだけを目指してきた。



モカの病気を公表しようと思ったのは
あっという間に進行する種類の病気でも
1年経っても抑えられていて
もしかしたら寛解に持っていけるかも、と
多い同じ病気に苦しむ猫さんと飼い主さんに
小さくても希望になれば、と思ったから。
結局は、そんな思いは無駄だった。



半分は、いつか再発するだろう。
再発からは逃れられないだろうという闇
半分は、このままずっと抑えていけて
いつまでも、とはいかなくても
まだもう少し一緒に過ごせるかな、という光




現実は、闇にのまれた。


モカの病気がわかる前から
グリーフケアを学んでいて
それは「うちのコ」を喪った辛さを抱えた
飼い主さんを多く見てきて
その悲しみに寄り添うことができたら、と
思って始めたことだったけど
まずは自分に施すことになるとはね。




猫たちのターミナルケアをどうするか、は
ぼんやりとだったけど考えてきていたので
終末期になってからの迷いは少なくて済んだ。




何を選べば、どう選べば
どんな結果になっても胸を張っていられるか
考えて考えて選んできたつもりだったけど
痛みにじっと耐えている姿を見た時
本当にこれでよかったのか。
もっと他の道を探せたのではないか。

答えのない堂々巡り。



火葬してお骨は手元に残したけど
この中にはモカはいないってわかってる。


ああ。もう一度抱っこしたいなあ。
ずっしりと重たかったモカ。
私の特別 モカ。




思い出を巡ればキリがないけど
まだもう少し思い出の中をぐるぐるしてたい。


さ!次だよ次!
もうモカは次のステージに。
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ありがとうございます。

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