2016年4月13日水曜日

憎いFIP



友だちの猫さんが、虹の橋に旅立ちました。

猫伝染性腹膜炎。
FIPとも略されます。

自分のコが、かからない限りは
あまり知る機会もないかもしれないのですが、
猫と暮らすのなら、知っておきたい病気です。

モカに体重ぐいぐいかけられて、どけ!のプレッシャー
ぜーんぜんへーきのドヤ顔のみる

こちらでわかりやすく説明されています。
nekopedia 猫伝染性腹膜炎のアウトライン

伝染性と言いますが、
元となるコロナウィルスは確かに伝染しますが、
このFIPというのは、コロナウィルスが猫の体内で
突然変異を起こして引き起こすと言われています。

だから、FIP自体は伝染はしにくいのではないでしょうか。

腹膜炎という名前なのですが、
からだのあちこちに悪いところができてしまい、
腹膜だけが悪くなるわけじゃない。

Screen Shot 2016-03-25 at 21.48.24

診断が難しく、
予後がとても悪い( 治らず、死に至ることが多いということ)
若いコが多く罹り、
室内飼いでも、純血種でも例外ではなく
効果的な治療法もない。

狂犬病に次ぐたちの悪さ。
( 犬という名前はついていますが、猫も人間も感染します。
 医療の進んだ現在でも、発症するとヒトも99%以上死亡する、
 エボラ出血熱も真っ青の恐ろしい感染症。
 今でも世界のあちこちで感染が見られます。)

うちのコみるも、
FIPドライタイプの可能性が高いと言われていました。
( 今でも違うと確定できたわけではありません。)

左目が濁り、眼圧が上がって(目玉がぱんぱんになり)
もう眼球が持たないかも…の直後
急激に眼圧が下がり、左目が小さくなった時。
去年の11月の事。

眼球だけに所見が見られたので、
悪いところの生検(組織を一部切り取る)など、とてもできない。

半年以内には、他のところに症状が現れてくるだろうという
経過観察になり、
毎日毎日どこかおかしいところがないだろうかと
一喜一憂する日々。

いったん落ち着いた眼球内の炎症が再発して
冷汗が背中をつたった1月

具合が悪くなり始めて
わずか数日で亡くなることもあるし、
数ヵ月で逝ってしまうことがほとんどだと言われるのに、
りあんくんは、1年以上がんばって、
しかも、私が知る限り、QOLが高く維持されてました。
それは、猫さんももちろんだけど、家族の力。

みるが、やじろべえのように
尖ったエッジの上を歩いている時に
どれだけ励まされたか。

ヒトの医学もですが、
獣医学の世界でも、発展があることを祈らずにはいられません。


↓ 病気って何のためにあるの?

ただ穏やかに暮らしたいだけなのに。
クリックありがとうございます。


今日も、お立ち寄りくださいましてありがとうございます。
それではまた。



GWの予約状況公開してます。
どうぞご予約はお早めに。

キャットシッターねこの木の



0 件のコメント: