去年の今頃、
私はめいを外に出してしまいました。
住みながら、住まいの全面リフォームをやる、という
かなり無茶をしたためです。
あの日は、今日のように雨が降っていました。
初めてのヒト（職人さん）、大きな音。
苦手に囲まれためいは外に飛び出してしまい、
そんなに遠くに行くはずない、の思いと
もう２度とめいに会えないかもしれない、の思い。
心が引き裂かれるような、あんな思いはもうしたくない。
めいも、外に出たはいいけど
決して楽しかったわけじゃないと思う。
結果的には、その日のうちに
この手に取り戻すことができたけど、
もしも、ここにも大きな地震が来て、
ガラスが割れたのなら、
また、めいは驚いて怖くて、
その場所にいることに耐えられず、飛び出して行ってしまうだろう。
もしもに備えて、
毎日少しずつ練習してきた。
ついにめいに迷子札をつけました。
なるべく気にならない、細い革紐。
１円玉よりも軽いタグ。
ここで作ってもらいましたよ。
こんなに嫌がるのなら、しなくてもいいんじゃないか。
マイクロチップを入れれば、それですむんじゃないか。
めいは、知らない人に寄って行ったりしない。
めいを知らない人にとっては、他の似た毛色の猫さんと見分けがつかない。
もしかしたら、この迷子札が役に立つ時は、
めいが自分で動けなくなった時なのかもしれない。
それでも、どこか行っちゃった、で終わらせることは
しなくて済むんじゃないか。
「もしかしたら」や「最悪でも」は、
そういうことはあり得るんだと、去年痛い思いをして学んだ。
私にとっても、めいにとっても、
迷子札は、いいことなんだ。
そう心から思った時に、練習もうまくいったし、
ちゃんとつけられたし、つけさせてくれた。
また、外してしまう時が来るかもしれないけど、
そしたら、またつけるね。
めいめいともずっと一緒に！
絶対離さない。それが決意。
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今日も、お立ち寄りくださいましてありがとうございます。
それではまた。
キャットシッターねこの木の
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